青年団第58回公演『サンタクロース会議』 こまばアゴラ劇場

サンタクロースはいるの? どこから来るの? 普段は何をしているの?
世界中の子どもたちの、永遠の問いかけに正面から答えます。
青年団初の、親子で楽しめる参加型演劇。
サンタクロースの存在を信じているすべての子どもと大人のための会議に、ようこそ。


作・演出:平田オリザ
出演:木崎友紀子 川隅奈保子 兵藤公美 島田曜蔵 工藤倫子 鈴木智香子 田原礼子 村井まどか 安倍健太郎 小林亮子 立蔵葉子 山本裕子 畑中友仁
会場:こまばアゴラ劇場
日程:2008年12月13日(土)〜23日(火・祝)

前方のフカフカの桟敷席は子ども専用で靴を脱いで上がるようになっている。後方は大人用の普通の椅子席。舞台の中央奥には暖炉があり、その前に半円を成す長テーブルがあり、その半円の中にベッドが置いてある。例によって客入れの時から俳優は舞台上にいる。ガミガミ博士とガリガリ博士とベッドに寝ている子どもだ。子ども役の俳優3人が子どもたちの客入れを担当している。
「サンタクロース会議」と聞いて、娘はサンタクロースが5人くらい集まって会議をするんだと思っていたらしい。実際にはそうではなかった。どっちかというとPTAの会議に近い。議長のほか、誰それさんのお母さんや誰それさんのお父さんや先生などが出席している。時には魔女なんかも出てくるけどね。
議長が議題を読み上げて、それについてみんなで(子どもたちも含めて)議論する。例えば、「サンタクロースはどこに住んでいるのか?」とか「サンタクロースは良い子にしている子どものところにプレゼントを持ってきてくれるけど、良い子と悪い子をどうやって判別しているのか?」とか「サンタクロースは煙突のない家にはどうやって入ってくるのか?」とか。
妻と娘は「あんまり」って感じだったみたいだけど、私は結構面白かった。ガミガミ博士が良かったね。上演時間は子ども向けということで約1時間。アダルト編も観てみたかったな。「サンタクロースを信じていない子どもにどうやってサンタクロースの存在を信じ込ませるか?」とか「サンタクロースって実はお父さんなんでしょって言われた時にどう対処するか」とかが議題だったのかな。