土田英生セレクションvol.3『算段兄弟』

長い説明をされた。
近い関係にあることは分かった。
逆にあの人とは距離が遠いことも判明した。だけど……。
私にとってホントに必要な人って誰だろう?


人里離れた山奥にある個人病院。
死の床にある院長は、かつて繰り返した結婚と離婚の末に生まれた、母親の違う自身の子どもたちを呼び集める。
身勝手な父への怒り、遺産への期待、初めて会う「家族」への複雑な感情。5人の兄弟姉妹とその配偶者たちは、自分たちを強引にひとくくりにする血縁に戸惑い、近くて遠い互いの存在をおずおずと探りあう。


会話劇の名手・土田英生が自作にとことん向き合い、いま組みたいベストの俳優・スタッフと共に再創造に取り組む企画「土田英生セレクション」第3弾。『算段兄弟』は、「家族」という最小の共同体が壊れて久しい現代日本に贈る、可笑しくて切なくて、ちょっぴりコワい、そんな「家族ごっこ」の物語です。


作・演出:土田英生
出 演:村岡希美 竹井亮介 本多 力 もたい陽子 七味まゆ味 尾方宣久  
      /土田祐太 渡辺啓太 大村わたる 高橋明日香 石丸奈菜美
日程:2015年7月31日(金)−8月9日(日)
会場:三鷹市芸術文化センター 星のホール

またも三鷹。最近観たい芝居の三鷹率が高まっている。
俳優陣がバラエティに富んでいて楽しみだし、チケット代が比較的安いのも有難い。