第234回県民ホール寄席 柳家喬太郎独演会 神奈川県民ホール 小ホール

県民ホール寄席は初めて。小ホールはこじんまりとしていていいんだけど、段差があまりないので、前の人の頭が邪魔になるのが難点。


柳家小ぞう:ちりとてちん
酢豆腐」は聴いたことがあるが、実は「ちりとてちん」は初めて。前座の割りにはなかなか上手だったね。たっぷりやれて本人も嬉しかったんじゃないかな。


柳家喬太郎:ぺたりこん>
マクラは横浜ローカルネタをたっぷりと。後ろに投げ捨てた羽織が照明の上に被さっちゃってあやうく火事になりそうなったりなんてハプニングもあった。
噺は新作。ダメ社員の手のひらが机にくっついて離れなくなってしまうというシュールな落語。もちろん笑いどころは沢山あるのだが、怖いところも結構ある不思議な落語だった。喬太郎の新作なんだと思っていたら、三遊亭圓丈作だったんだね。知らなかった。


<仲入り>


<瀧川鯉橋:粗忽の釘
喬太郎独演会なのになぜ自分が出ているのか。次回の県民ホール寄席が師匠の瀧川鯉昇だから呼ばれたみたいですね、と話していた。
瀧川鯉橋自身が何だか粗忽者っぽいんで(失礼)、粗忽者の話はなかなかに面白かった。


柳家喬太郎牡丹灯篭 お札剥がし>
マクラなしでいきなり本題へ。円朝牡丹灯篭は大学の授業で読んだので懐かしい。この話は本当はすごく長いんだよな。基本は怪談なんだけど、「ちりとてちん」や「粗忽の釘」を盛り込もうとするところが笑える。怪談噺は夏らしくていいね。