ドゥラモット・ブリュット

グラスに注げば、グラスの中でゴールドのネックレスが螺旋を描くように立ち上るきめ細かな泡が美しく、泡がはじけると同時に香りがどんどんと広がっていきます。
柑橘系のフルーツの香りはすがすがしく、大きく咲いた大輪の花の香りに、ほのかな焼きたてのブリオッシュのようなトースト香・・。後から後から溢れる香りに包まれながら口に運べば、ムース状の泡のクリーミーな舌触りの見事さに驚かされました。
これほどの香りと細かい泡を持つシャンパーニュは、きちんと丁寧に造りこまれたシャンパーニュである証しです。
正体不明のシャンパーニュが持つ、いきいきとした酸味の心地よさやバランスの取れた味わいに感動していると、飲み込んだ後にもまた衝撃の波がありました。シャンパーニュが喉を通り抜けると上品でキレのあるミネラルが心地よい余韻を残すんです。
きっちりとシャンパーニュ特有の土壌の味わいを活かす仕上がりに驚かされました。
「いったいこのシャンパーニュは何!?」
慌てて輸入元さんに連絡すると、すぐに謎が解けました。この正体不明のシャンパーニュはなんと、あの幻のシャンパーニュ「サロン」のセカンドブランドだったんです!

イーエックスワインにて購入。「サロン」のセカンドということでちょっと期待していたが、それほどでもなかったなあ。色はやや薄め、泡立ちは非常にいい。ほのかな柑橘系の香りにかなりの辛口。美味しいことは美味しいが、やや深みに欠ける。飲み干す時に「フッ」と立ちのぼる苦味がないのも残念。結局結論はいつもと同じになるが、値段相応ということなのだろう。
つまみはPECKの2,100円の盛り合わせ。時々買うけど、この盛り合わせは本当にお得だ。これだけ美味しいものを家で食べられるのなら、わざわざレストランで高いお金払う必要ないよなあ。


[rakuten:azumazuru:697616:detail]