名人戦問題:毎日が単独案

将棋の名人戦問題で、毎日新聞社が、新たな条件として現行の契約金(年3億3400万円)を維持したまま、3000万円の普及協力金を7年間支払う案を日本将棋連盟理事会に提示する方向で調整していることが28日、分かった。
 移管を希望している朝日新聞社との共催ではなく単独契約の方針。名人戦は現在3年契約だが、来年6月に予選が開幕する第66期以降は異例の7年契約としたうえ、スポーツニッポン新聞社と共催している王将戦(契約金7800万円)を維持する。

「勝手に将棋トピックス」には契約金合計の試算も出ている。

ただ、実質的にはこの金額は「毎日案では、朝日オープンが同額で継続された場合、同連盟が7年間で毎日と朝日から受け取る総額は朝日提案をわずかに上回る」というのがポイントなんでしょうね。念のため計算してみます。

* 毎日新聞社の案の場合
o 3億3400万円×7年(毎日の名人戦
o 3000万円×7年(普及協力金)
o 1億3480万円×7年(朝日オープン)(通常なら契約更新時に若干の値上がりが予想されるがここでは据え置いて計算)
* 合計 34億9160万円

* 朝日新聞社に移管された場合
o 3億5500万円×7年(朝日の名人戦)(5年契約のため、6年目以降は若干の値上がりが予想されるがここでは据え置いて計算)
o 1億5000万円×5年(普及協力金)(普及協力金が6年目以降どうなるかわからないが、ここではないものとして計算)
o 4000万円×5年(臨時棋戦)
* 合計 34億3500万円

予想通り、毎日は朝日に移管された場合の総額を若干上回る額を提示しようとしているようだ。果たして棋士たちはこれをどう受け止めるかな?
(それにしても「勝手に将棋トピックス」は本当に良くまとまっていて感心する)