順位戦の棋譜

7月3日朝日新聞朝刊の将棋特集面「棋士の格かけた戦い 将棋名人戦 第66期順位戦」で、ファン代表ということで僕のインタビューが掲載された。棋力からいえばファン代表などおこがましい限りなのだが、ときどきこの欄で将棋のことを書いている内容が記者の方の目にとまったらしく、それならと記者の方とやり取りを始めた。「将棋を指す(そして強くなる)人を増やす」だけを「将棋の普及」と考えるのではなく、他のプロスポーツと同じように「将棋を見て楽しむファン」「将棋を鑑賞するファン」という莫大な手付かずの潜在ファン層を掘り起こす努力を将棋界はするべきだ、という僕の持論に記者の方が耳を傾けてくださったので、お引き受けした。

先日、朝日新聞順位戦の特集ページが組まれていた。そこに谷川九段のインタビューとともに梅田望夫氏のインタビューが掲載されていた。上記の引用はそのことに触れた梅田氏のブログから。梅田氏の発言は普段ブログに書いているとおりだったので、ブログを読んでいる私には特に新味はなかった。
一連の「名人戦騒動」には腹が立ったり、失望したりと非常に嫌な気持ちになったのだが、結果として名人戦が朝日と毎日の共催になり、A級をはじめとする順位戦棋譜を毎朝読めるようになったのは純粋に嬉しい。
やはり朝日オープンとA級順位戦棋譜では重みが違う。以前よりスペースも若干広くなったし、毎朝棋譜を読むのが楽しくなった。