ワールドカップ1次リーグF組 日本vsブラジル

サッカーの第18回ワールドカップ(W杯)ドイツ大会第14日の22日夜(日本時間23日未明)、日本はドルトムントW杯競技場で1次リーグF組最終戦を行い、歴代最多5度の優勝を誇るブラジルに1−4で逆転負けした。これで2敗1分けの勝ち点1で同組最下位に終わり、2002年の前回日韓大会に続く2大会連続の決勝トーナメント進出は成らなかった。
 日本はW杯初出場の1998年フランス大会でも1次リーグ3戦全敗で敗退している。
 1次リーグ突破に2点差で勝つことが最低条件だった日本は、前半34分に初めて先発出場したFW玉田圭司(名古屋)の鮮やかなゴールで先制点を奪った。しかし、前半終了間際にロナウドの今大会初ゴールで追い付かれ、後半に入ると、8分、14分に立て続けに失点。さらに、ロナウドにW杯歴代最多得点でゲルト・ミュラー(ドイツ)に並ぶ通算14ゴールを許した。日本のW杯での4失点は最多。

玉田のゴールは素晴らしかった。前半ロスタイムに同点に追いつかれたのは痛かったが、後から考えれば、そこで取られようが取られまいが結局は負けただろう。それにしてもブラジルは落ち着いていた。玉田は試合後のインタビューで1点取ってブラジルを本気にさせてしまったと云っていたが、日本相手に1点取られたぐらいでブラジルは本気になんかなっていなかった。というか、この試合を通じてブラジルは一度も本気になっていないだろう。ブラジルにとっては格好の調整試合となったな。控えの選手を試せたし(ゴールキーパーさえも)、ロナウドも格下相手とはいえ、2ゴールで気分を良くしただろうな。
日本は、中村が全然目立たなかった。いるのかいないのかさえ分からないような状態だった。中田もパスミスが多かった。一方で小笠原や稲本は比較的いい動きをしていた。相変わらずペナルティエリア内ではほとんどシュートを打てなかった。ドリブルで切り込んでいける選手がいないと苦しいだろうな。チャレンジしていたのは三都主くらいか。
ひるがえって、日本はやはり初戦のオーストラリア戦がすべてだった。まあ、もう何を言っても仕方ないけどね。これが日本の実力でしょう。玉田のファインゴールだけが唯一のいい思い出だな。