ワールドカップ プールA 日本vsカナダ

ネーピアニュージーランド)共同】ラグビーのワールドカップ(W杯)ニュージーランド大会第16日は27日、同国各地で1次リーグ2試合を行い、日本は北島ネーピアマクレーンパークでA組最終戦に臨み、カナダと23-23で引き分けて1991年大会のジンバブエ戦以来、20年ぶりの2勝目を逸した。両チームは2007年の前回大会も12-12の引き分けだった。
 既に1次リーグ敗退が決まっていた日本は1分け3敗の勝ち点2でA組最下位となり、各組3位までに与えられる次回15年大会の出場権は得られなかった。連続勝利なしのW杯ワースト記録は18試合に伸びた。カナダは1勝1分け1敗で同6。
 最新世界ランキングで15位の日本は同12位のカナダから前半に2トライを奪って17-7で折り返したが、後半に2トライなどを許し、39分のPGで追い付かれた。

録画しておいたものをまた早起きして見たのだが、また脱力感に見舞われた。結局勝てないのか、と。
ハンドリングエラー等のミスを連発し、キックも全然入らないカナダに対して、残り7分で8点差付いていたのに勝てないのでは、勝てる試合がないな。
トンガ戦からの修正点は見えた、と言いたいところだが、最初の失点も前半5分のマイボールラインアウトのミスからである。相変わらず、立ち上がり10分で失点している。
ただ、カナダがトンガほど密集でファイトしてこないからというのもあるが、ある程度落ち着いて試合は運べていた。途中交代で入ったロビンスのアタックのセンスの良さはジャパンにいいリズムを与えていた。ただ、いつもは頼りになるニコラスにミスが多かったのは残念だった。
みんなも言っていることだが、大野は最初から出して欲しかったね。それから遠藤のタックルは高すぎるし、アタックにもセンスが感じられない。
最終盤のアレジのドロップ・ゴールも焦りすぎだな。あの場面ではドロップ・ゴールは有効なオプションの1つなのだが、もうちょっと攻め込んで有利な体勢を築いてからじゃないと無理だよな。


過去に1勝しかしていないのにいきなり2勝を目標にして、マスコミ等も「行ける」みたいな風潮を作り上げたのもおかしかった。ここで仕切り直して、まず目標は次のワールドカップでの1勝だな。そしてその次の日本開催では2勝が目標。自国開催で決勝トーナメントに出られないのはみっともないという話もあるが、実際問題無理だよな。
代表の強化には強い国とのテストマッチが欠かせないのだが、弱いから組んでもらえない、組んでもらえないから強くならないという悪循環に陥っている。まずは、PNCでアイランダーにベストメンバーを組んでもらうのが先決か。
ワールドカップのたびに思うけど、ジャパンはほとんど進歩していない。正確に言えば、多少進歩はしているんだろうけど、周りがもっと進歩しているから進歩しているように見えないのだ。
サイズが大きくないと外国人には対抗できないという話もあるようだが、問題はサイズではなくて、80分間献身的に低いタックルを続けることができるかどうかじゃないだろうか。個人的な恨みは全然無いのだが、今大会の遠藤を見ていてそう思った。
もう日本の試合も終わってしまったし、あとは世界最高峰のラグビーを存分に楽しもう。