大阪のしがない短大で日本近代文学を講じる桑潟幸一助教授(通称・桑幸)のもとに、とある童話作家の遺稿がもちこまれた。桑幸がこれを発表するや意想外の反響を得るのだが、喜びも束の間、遺稿は盗まれ、編集者は首なし死体で発見されて…絢爛たる謎、探究の恍惚、日本近代文学の輝ける未来。
長かった。やっと読み終わった。面白いんだけど、ちょっと長すぎるな。普通の推理小説的なパートとちょっと幻想的なパートが交互に描かれる。推理小説的なパートで謎解きに携わるのが、北川アキと諸橋倫敦の「元夫婦刑事(めおとでか)」コンビ。この二人の活躍がなかなかよかった。今後の作品でもこの二人の活躍を見てみたいね。
モーダルな事象 | |
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