名実ともに・・・

【ニューヨーク=大塚隆一】村上春樹氏の長編「海辺のカフカ」の英訳版「Kafka on the Shore」が米紙ニューヨーク・タイムズの選ぶ「2005年のベストブック10冊」に入った。

 同紙の電子版が30日発表した。

 同紙の書評欄担当編集者がフィクションとノンフィクションの部門から5冊ずつ選定したもので、短評では「気品が漂い、夢見る知性が求められる小説」「力強い確信に満ちた作家の作品」と絶賛している。

 今年1月に刊行された英訳版は米英の主要メディアがこぞって書評で取り上げ、2月には同紙のベストセラー入りも果たしていた。村上氏は米国でも小説家として確固たる評価を固めたと言えそうだ。

これって凄いよね。しかもこれ5冊ずつの選定だから、フィクションだけで言えばベスト5入りだもんな。『COURRiER Japon』(クーリエ・ジャポン)での特集もあったばかりだけど、これで名実ともにインターナショナルな作家の仲間入りか。印税もスゴイのかな、なんて下世話なことも考えたりして。

海辺のカフカ (上)
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