「7日間ブックカバーチャレンジ」4冊目

占星術殺人事件』(島田荘司

中学の頃は海外ミステリー一辺倒だったが、高校生になると、日本のミステリーも読むようになった。そんなときに出会ったのがこの本。のちの綾辻行人有栖川有栖新本格派ミステリーの源となったのがこの本だと私は思っている。

著者のことばが奮っているので、全文引用する。
「この作品ほど徹底した苦さと喜びとを同時に運んできたものは他にない。一方では手ひどい非難を浴び、一方では絶賛された。しかしこれが処女作であるというささやかな誇りが、それからの夜の細い道を、僕に歩かせたと思う。批判を恐れ、ほどほどのところで、などという分別を何ひとつ知らず、これは持てる力のありったけを叩きつけた作品だと言い切れるからである。」

島田荘司の他の本も読破して、綾辻行人の「館シリーズ」にもハマっていくことになった。

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