同じ『芝浜』は一つとしてない。
志ん生、文楽、圓生ら昭和の名人から、志ん朝、談志、さらには小三治、談春、一之輔など現役トップの落語家まで、彼らはどう演目を分析し、アレンジを加え、ときに解体もしながら、演じてきたのか。
演目の進化から落語の〈本質〉に迫る、画期的落語評論。
落語ファンであれば、古典落語の有名な噺は内容もオチも既に知っている。それでも落語を聴きに行くのは、落語家によって演じ方が違ったり、同じ落語家でも時と場合によってやり方を変えたりするのが面白いからだ。そんな落語ファンの楽しみを文章で解説したのがこの本だ。くどいくらいに細かく書いているので、人によっては嫌になっちゃうだろうけど、私は楽しく読みました。
噺は生きている 名作落語進化論 | |
広瀬 和生 毎日新聞出版 2017-07-26 売り上げランキング : 78845 Amazonで詳しく見る by G-Tools |