一番 会いたい人に会いに行く。
こんな当たり前のことが、なんでできへんかったんやろな。
演劇を通して世界に立ち向かう永田と、その恋人の沙希。
夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った――。
『火花』より先に書き始めていた又吉直樹の作家としての原点にして、
書かずにはいられなかった、たったひとつの不器用な恋。
夢と現実のはざまでもがきながら、
かけがえのない大切な誰かを想う、
切なくも胸にせまる恋愛小説。
主人公に全く感情移入ができず、ダメだなこれはと思いながら読んでいたのだが、最後まで読んでみれば、まあ、なくはないかなという感じ。『火花』もそうだったが、どうしても主人公=作者になってしまうので、そうではない小説を書いてみて欲しい。
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