サラの柔らかな香車(橋本長道)★★☆☆☆ 6/26読了

プロ棋士の夢が破れた男と、金髪碧眼の不思議な美少女が出会う。彼女に将棋を教えるといつしか奇跡的な才能が開花する…。「天才とは何か?」厳しくも豊かな勝負の世界を生き生きと描き出す快作。第24回小説すばる新人賞受賞作。

将棋ファンとしては読まずにはいられないのだが、やはりというかイマイチだった。どうしても将棋や将棋界のことを知らない人のための説明が多くなるので、物語のグルーブ感が損なわれてしまう。主人公であるサラにあまり魅力を感じられなかったのも残念だ。中途半端にペダンチックなところも興を削いだ。だからといって全然駄目だったわけではなくて、それなりには面白かった。

サラの柔らかな香車

サラの柔らかな香車