立入制限区域のパトロールを担当するロボット「ウルトラ・エイト」たちの居住区に、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子がやってきた。三日間の予定で、制限区域の実態調査を行うという。だが、彼らには、人間の訪問が事前に知らされていなかった!戸惑いながらも、人間である徳子の司令に従うことにするのだが…。彼女の目的は一体何なのか?直木賞受賞後長編第一作。
原発事故で国土の多くが立入制限区域になってしまった近未来日本。区域のパトロールを担当するロボットたちのところにやって来る国税庁の財護徳子。題材やシチュエーションはシリアスなんだが、ロボットたちと財護徳子のやり取りが笑える。昭和なギャグやパロディが満載で、読んでいて脱力する。色々考えさせられもするし、笑っちゃうところもあるしで、不思議な本でした。
| 錆びた太陽 | |
 | 恩田 陸 朝日新聞出版 2017-03-21 売り上げランキング : 74492 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
