モダンスイマーズ「死ンデ、イル。」@スズナリ

ある日彼女は消えました。
彼女はどこへ消えたのでしょうか。
行方不明者、彼女。
彼女、不在。
不在で初めて存在出来た彼女。
「彼女は何であったのか」
死んで存在する彼女。
死ンデ、イル。


作・演出:蓬莱竜太
出演:古山憲太郎 津村知与支 小椋毅 西條義将 坂田麻衣
[ 客演 ] 松本まりか 西井幸人 宮崎敏行 / 高田聖子
公演スケジュール:2013年12月12日(木)〜22日(日) 14st
会場:ザ・スズナリ

本当は12/14(土)のマチネのチケットを取っていたのだが、急な体調不良に見舞われ行けなくなってしまった。
そんな折り、12/17のソワレがお薦めという情報がfacebook上で劇団から流れてきた。もしやと思い、fb上で友達となっていた古山さんにチケットの振り替えをお願いしたところ、劇団HP経由での購入ならOKということで、めでたく振り替えてもらうことができた。
という訳で、スズナリに行って、受付で事情を話すと、話はすっかり通っていて、振り替えのチケットをくれた。但し、座席は最後列。席に行ってみて分かったのだが、どうも後ろの方の席は関係者席のようで、私の周りには城山羊の会の方たちがそこかしこにいた。
新劇団員である坂田麻衣演じる女子高生「高井七海」が失踪し、その真相を探るべく、とあるルポライターが家族や関係者にインタビューする体で話は進んでいく。
高井七海は姉夫婦と一緒に暮らしていたのだが、震災のために叔母の家に姉夫婦ともどもやっかいになっている。そこに七海のボーイフレンドや体育の先生や叫ぶ男「ビーマン」などが絡んでくる。宮崎敏行演じる「ビーマン」はまあいわゆるホームレスなのだが、彼がかなりいい味を出していて、全体的には重い芝居に、彼が笑いを提供してくれている。「緊張」と「弛緩」で言えば、「弛緩」役ですね。
まだ終わっていないので、細かいことまでは書けない。結局七海がどうなったのかは、観た人に委ねられるのだろうな。


夕飯を食べた蕎麦屋が「七つ海堂」で、芝居の主人公の名前が「七海」。人生には時々こういったシンクロニシティが起きるんだよな。