ルーズヴェルト・ゲーム(池井戸潤)★★★☆☆ 6/14読了

「一番おもしろい試合は、8対7だ」野球を愛したルーズヴェルト大統領は、そう語った。監督に見捨てられ、主力選手をも失ったかつての名門、青島製作所野球部。創部以来の危機に、野球部長の三上が招いたのは、挫折を経験したひとりの男だった。一方、社長に抜擢されて間もない細川は、折しもの不況に立ち向かうため、聖域なきリストラを命じる。廃部か存続か。繁栄か衰退か。人生を賭した男達の戦いがここに始まる。

ベタベタにベタなんだけど、でも面白い。最初を読めば最後どうなるかが分かるし、展開は『下町ロケット』とほとんど同じだ。でもやっぱり面白い。涙がこぼれそうになったり、こぶしを握りしめたくなる瞬間が何度も訪れる。こういう読み終えてスカッとする本もいいよな。