ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集(宮沢章夫)★★★☆☆ 3/7読了

あの夜、歌舞伎町のビルに火を放ったのは自分なのか、それとも?―泥酔した記憶が定かでない中古レコード店主は自問を繰り返す。不穏な日々を彩るように流れるディランの歌声。やがて不審な客が店を訪れ「火をつけろ」とつぶやき姿を消した…。あの「九月十一日」の直前、東京・西新宿を舞台に、変容する世界を描く表題作と、三十一年間借りたままの本を返しにゆく奇妙な一日を写す「返却」。現代演劇を刺激し続ける著者が挑む“小説の冒険”。

「返却」はいかにも宮沢章夫らしい。31年間借りっぱなしの本を図書館に返しに行くという、ただそれだけの話だ。
どちらの作品も宮沢章夫らしいユーモアがあってニヤリとさせられるが、やっぱり小説よりもエッセイ等の方が面白いかな。

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