ラグビーの第48回全国大学選手権は8日、東京・国立競技場で決勝が行われ、帝京大が天理大を15対12で破り、同志社大以来史上2校目の3連覇を達成した。
帝京大は7点を追う前半21分に連続攻撃からNo.8の李が強引に押し込んでトライ。33分には敵陣ゴール前のラインアウトモールからFL大和田がトライを奪って逆転した。後半31分に同点トライを許したが、39分にSO森田主将が決勝PGを成功させて試合を決めた。
天理大は5点を追う後半31分、15人が一体となった連続攻撃からWTB宮前がトライを奪って同点に追いつく粘りを見せたが、最後に力尽きた。
大学も高校と同じで、天理が善戦するも、地力で優る帝京が優勝という、予想通りの展開だった。
天理はただでさえなかなかボールを持てないのに、マイボールラインアウトが取れないというのが致命的だったなあ。それからプレースキックのまずさ。準決勝で外しまくった立川がやはり決勝でも外した。あそこで2点リードしていれば、その後の展開は分からなかったのに。
プレースキックはダメだったけど、立川の縦への突破とロングパスは決勝でも素晴らしかった。ただ、外国人の両センターも再三縦を突いたのだが、帝京のディフェンスが良かったね。最後のところはなかなか破らせなかった。
天理が善戦したおかげで、帝京の露骨なボール保持ゲームは見なくても済んだ。逆に帝京のディフェンスの素晴らしさを天理のおかげで見ることが出来た。
最後の森田のPGは外れたのかと思ったよ。ポールの上の旗に当たるなんて初めて見た。逆に天理はあそこで反則してしまうところが、まだ優勝できる実力ではないということなんだろう。
それからPG後のラストワンプレーのキックオフで深く蹴っちゃったのが大疑問だな。あそこは10メートルライン付近に浅く蹴って、あわよくばマイボールにして攻め続ければ勝つ可能性も0ではなかったのに。1%の可能性でも追求して欲しかった。
来期は帝京の強力フォワードを蹴散らすようなチームが出てくることを期待したいね。