熾烈を極める麻薬戦争。もはや正義は存在せず、怨念と年月だけが積み重なる。叔父の権力が弱まる中でバレーラ兄弟は麻薬カルテルの頂点へと危険な階段を上がり、カランもその一役を担う。アート・ケラーはアダン・バレーラの愛人となったノーラと接触。バレーラ兄弟との因縁に終止符を打つチャンスをうかがう。血塗られた抗争の果てに微笑むのは誰か―。稀代の物語作家ウィンズロウ、面目躍如の傑作長編。
もうとにかく麻薬戦争の凄さといったらないね。血で血を洗う争い、裏切りにつぐ裏切り。そして、ストーリーも山場につぐ山場で、最後までだれるということがない。
このミスの海外1位も納得の一冊。これは読むしかないでしょう。
犬の力 下 (角川文庫) | |
東江 一紀 角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-08-25 売り上げランキング : 297 おすすめ平均 人間の深淵な狂気が訴えてくる 30年にわたる麻薬戦争を描いた、読み応え満点の一大サーガ 現在も進行中のメキシコ麻薬戦争クロニクル Amazonで詳しく見る by G-Tools |