麻薬王アダン・バレーラが脱獄した。30年にわたる血と暴力の果てにもぎとった静寂も束の間、身を潜めるDEA捜査官アート・ケラーの首には法外な賞金が賭けられた。玉座に返り咲いた麻薬王は、血なまぐさい抗争を続けるカルテルをまとめあげるべく動きはじめる。一方、アメリカもバレーラを徹底撲滅すべく精鋭部隊を送り込み、壮絶な闘いの幕が上がる―数奇な運命に導かれた2人の宿命の対決、再び。『犬の力』、待望の続篇。
壮大な麻薬戦争絵巻。やや冗長な面もあるが、読み応えは十分。主軸はアート・ケラー対アダン・バレーラだが、新聞社のパブロやアナたちの話が良かったね。結末はもちろん書かないが、『犬の力』から続いたこの話はこれにて決着なんだろうな。
ザ・カルテル (上) (角川文庫) | |
ドン・ウィンズロウ 峯村 利哉 KADOKAWA/角川書店 2016-04-23 売り上げランキング : 4197 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ザ・カルテル (下) (角川文庫) | |
ドン・ウィンズロウ 峯村 利哉 KADOKAWA/角川書店 2016-04-23 売り上げランキング : 5232 Amazonで詳しく見る by G-Tools |