住人たちを立ち退かせるため、八木沢省三郎は管理人として骸骨ビルに着任する。そこは、戦後、二人の青年が子供たちを育てた場所だった。食料にも事欠き、庭で野菜を作りながら、彼らは命を賭して子供たちと生きた。成人してもなおビルに住み続けるかつての子供たちと、老いた育ての親、それぞれの人生の軌跡と断ち切れぬ絆が八木沢の心を動かす。すべての日本人が忘れられない記憶。現代人が失った純粋な生き方が、今、鮮やかに甦る。
まだ上巻を読み終わったところだけど、すこぶる面白い。
骸骨ビルの庭(上) | |
講談社 2009-06-23 売り上げランキング : 878 おすすめ平均 過去の宮本作品に比べ、焼きが回った それでも生きてゆく理由 将来、是非子供に贈りたい作品 Amazonで詳しく見る by G-Tools |