グランクリュ(再び)

約半年ぶりの再訪。14時頃入店すると、手前のテーブル席を全部つなげて、10人くらいの団体さんがワイン会のようなことをしていた。カウンターの前と同じ席へ。おまかせコース(1,800円)で前回はスープにしたので、今回はサラダを選択。メインはフランス産若鶏のローストにした。サラダはボリュームたっぷり。トマト、キュウリ、レタス類で構成されており、凝った野菜は入っていない。味付けも塩ベースでとてもシンプルだ。ちょっと物足りない気もするけど、これが逆にいいのかもしれない。サラダに合わせたグラスの白はアルザスリースリング(生産者は未確認)。スタッフのオススメのものはちょっと甘いかもということだったので、スッキリ系のこちらにした。独特の苦味みたいのものがあって、まずまず美味しかった。
カウンターからシェフが料理しているのが見える。若鶏の皮目はかなりしっかり焼いていた。前回のコンフィはちょっとしょっぱかったのだが、今回はちょうどいい感じ。ソースにほんのり甘味が感じられるところも良かった。前回もそうだったけど、付け合わせの野菜がまた美味しいんだよな。
メインに合わせたグラスの赤はジュリアン・メイエーの「アルザスピノ・ノワール・ピエール・シャウド 2006」(だったと思う)。ジュリアン・メイエーのことは知っていたが飲むのは初めて。深みはあまり感じられないけど、透明感があって美味しかった。
デザートのフロマージュも抜群に美味しかった。少し前に銀座の「ヌガ」を絶賛したけど、「グランクリュ」も甲乙付けがたいね。下北沢なんて観劇に行くくらいしか用がないんだけど、「グランクリュ」に行きたいがために観劇の予定を入れるなんて本末転倒なことをしたくなるくらい素晴らしいお店だ。帰るときに、シェフがちゃんと帽子を取って挨拶してくれたのも好感が持てる。