作・演出 蓬莱竜太
出 演
萩原聖人古山憲太郎、津村知与支、小椋毅、西條義将
期 間
2008年5月3日(土)〜6月1日(日)場 所
下北沢OFFOFFシアター料 金
前売3500円/当日4000円
全席指定
席はA列だったのだが、前に2列ほど当日席ができていた。それでもかなり舞台に近くて見やすい席だった。男ばかり5人でしかも暗転なしの一幕もの。男クサイ、濃くてヒリヒリするような芝居だった。舞台は函館のビジネスホテルのシングルルーム。ここに男3人(ケンちゃん、ナー、ハルフミ)が待機しており、後から仲間が一人来ることになっている。彼らは昔、日暮里で悪さをしていた「八ガラス」のメンバーだった。後からやってきた一人というのが、今は青森でリンゴ園をやっているツッキーと呼ばれる男。ツッキーは運転手として悪さの片棒をかつがされそうになるのだが、何とかそれを拒否しようとする。しかし、ケンちゃんはツッキーが断ろうにも断れない「あるネタ」を持っていた。段々と明らかになる彼らの過去、そしてそこに巻き込まれるホテルの従業員のオオナリ。
結構シリアスな芝居なのだが、ナー役の津村知与支が笑わせてくれる。彼の芝居を観るのは『ゼブラ』『ウラノス』に続いて三度目だが、それぞれ全然違う役どころなので観ていて楽しいね。
ラストはほのかな希望の灯をともして終わる。萩原聖人はあまり好きではないのだが、さすがの存在感だったね。津村知与支以外の劇団員は初めて見たが、みんななかなか良かった(約一名、この芝居だけでは判断できない人がいるが)。次回公演も観てみたい。