第二十三回「志らく百席」(横浜にぎわい座)

入場しようと思ったら、ポイントカードを作っているということで、新しく作ってもらった。サイトを調べてみたら、こう書いてあった。

三月興行(3月1日より開催)のチケットより、プレイガイドで購入されたチケットにつきましても、ポイントカードのポイント対象とさせていただきます。

要するに元々ポイントカードはあったんだね。知らなかった。10個たまるとチケット1枚と引き換えられる。楽しみが1つ増えたな。


立川志らら:壺算>

胃カメラを飲んだというマクラはあまり面白くなかったのだが、本題の方はなかなか良かった。前回聴いた立川らく里よりもずっと上手いね。


立川志らく:元犬>

マクラは「談志特番」の際に弟子たちで集まって対談をした時の話から前座時代の話へ。家元に「築地へ人間修行に行け」と言われたのを「嫌です」と言って拒否し、「なら破門だ」と言われても「破門も嫌です」と言って拒否したら、「じゃあ居てもいい」と言われたという。これに対して、軒並み築地へ修行に行かされていた兄弟子たちからは「おまえはズルイ」と非難されたが、コロンブスの卵と同じで最初に「嫌です」と言ったものの勝ちなのだと言っていた。
「元犬」は、シロが人間に変身する時が熱演で笑ったねえ。サゲは元々「(女中の)おもと〜、もとはいぬか?」「はい、今朝ほど人間になりました」なのだが、「いぬか?」って話し言葉で言わないよねと言って、「もとはいるか?」「いえ、イルカではなくて犬でございます」に変えていた。古典落語でイルカっていうのもどうかと思いますけどって自分で言ってたけどねw。


立川志らく:おしの釣り>

これも「元犬」の犬から人間への変身のように、口がきけなくなっちゃってジェスチャーで説明する時の仕草がオーバーでおかしかった。こういう身体を使った滑稽な描写が上手いね志らくは。


仲入り


立川志らく居残り佐平次

「談志特番」で談志の「居残り佐平次」も放映されるらしく、「間がいいんだか悪いんだか」とボヤいていた。
志らくの「居残り佐平次」は、何と言っても佐平次が若い衆に勘定を迫られる時のリアクションがおかしかったねえ。「スイッチョン」「ワッチャーネーム?」「あかちゃん」だもんなあ。訳分からんw。訳が分からないけれども抜群におかしかった。
志らくは、佐平次の幇間のような愛嬌のあるところは非常にうまいんだけど、「凄み」の面ではもう一つかな。談春のは聴いたことがないんだけど、「凄み」はきっと談春の方があるだろうな。両方のいいところを持っているのが談志ということになるのだろうか。
サゲは、出て行った佐平次の背中を見ながら花魁たちが「居残り惜しい〜」と言うもの。オリジナルのオチは現代では分かりにくいし、取って付けたような感じがするから、このように変えたのだろう。


前から3列目の中央付近という素晴らしい席で堪能できた。会社で非常にストレスが溜まるから、声を出して笑うのはいいストレス発散になるね。