デュジャック・モレ・サン・ドニ・ルージュ2001

モレ・サン・ドニといえばデュジャック、デュジャックといえばモレ・サン・ドニ。このワインを飲まずしてモレ・サン・ドニは語れません。逆にこのワインを飲めば、モレ・サン・ドニがわかると言っても過言ではありませんね。
ジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニーという2つの有名な村に挟まれているため、モレ・サン・ドニ村は1960年代ごろまでほとんどのワインがネゴシアンに販売されていました。「モレ・サン・ドニ」と言っても売れない時代だったんです。
それを押しも押されぬ銘醸地として有名にしたのが、ドメーヌ・デュジャック。パリ出身の実業家だったジャック・セイスさんが脱サラ、モレ・サン・ドニを拠点に畑を買い、それまで不遇に扱われてきたワインに命を吹き込みました。
デュジャックのワインは明るい色からは想像がつかないほどのパワーを持つ味に仕上がっていますが、口に含んだあと、ワインはスルリスルリと喉の奥まで入り込みます。このしなやかさはモレ・サン・ドニ随一。余韻に長く残る果実の風味も素晴らしいのですが、口の中にふんわりと残るきめ細かなタンニンも何ともいえません。

イーエックス・ワインにて購入。私はワイン初心者なので、有名な生産者のものでもまだ飲んだことがないものが沢山ある。今回ようやくデュジャックのワインを開けた。
初心者がこんなこと言うのもなんだけど、これぞブルゴーニュ、これぞピノ・ノワールという感じがしたね。色は薄めだけど、香りが素晴らしい。そして酸もタンニンもあるけれども、喉を過ぎる頃にはタンニンの渋味がすっと消える。はっきり言って、私の求めるブルゴーニュの赤の理想形に近い。まさに、こういうワインが飲みたかったんだよっていう感じ。
問題は価格か。有名な生産者だけに値段も高い。村名のモレとは言え、そう気軽に買える値段ではない。これでもう少し安く買えれば最高なんだが・・。


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