「赤のロマネ・コンティ（DRC）、白のラモネ」と、ロマネ・コンティと肩を並べて称されるほどの造り手、ラモネ。
ヴェルジェという畑はシャサーニュ・モンラッシェの北西部、国道6号線を挟んでモンラッシェと対面するという絶好の区画にあります。石灰質を多く含んだ粘土の土壌は、極めてエレガントでミネラリーなシャルドネを育みます。
ヴェルジェの畑で収穫した芳醇なシャルドネは、伝統的な醸造法でワインに仕上げられ、オーク樽の中で熟成されます。このラモネの白ワインは地元の人たちでさえも一目置くほど堅牢なもので、長期の熟成を経なければ、そうやすやすと美味しく楽しませてくれる代物ではありません。
ところがこちらのヴィンテージは2003年。フランスでは歴史的な猛暑を記録した年で、灼熱の太陽に照らされたおかげで若いうちからも果実味に溢れ、香りも華やかなワインに仕上がりました。
迷った末に今年最初のワインはラモネにした。色は綺麗なゴールドだが、香りがあまりしない。まだ開いていなかったか。味わいはミネラル感があってまろやか。主張が強すぎるような気もするが、微妙なところで食事の邪魔はしない。有名な造り手ということで楽しみにしていたが、ビックリするほど美味しいというわけでもないな。
