MPとDIDとTL

朝、寝床から雨の音が聞こえる。話が違うようなあ。週アタマの週間予報では今日はバッチリ晴れの予報だったのに。ラグビーは夜からだから、それまでに上がってくれればいいんだけど。今日は妻の会社の創立記念日で妻は休み。Yukaを連れて実家に泊まりに行くことになっている。そこで、映画の日ということもあり、夏休みの残りもあったので、私も一日休むことにしてみっちり遊ぶ計画を立てておいた。
まずは恵比寿ガーデンシネマで『マッチポイント』の初回11:00の回を観る。平日の初回なら普通はそれほど混まないと思うが、なにぶんにも映画の日なので予想がつかない。30分前くらいに着いて、整理番号は86番だった。ほぼ満席だったね。雨で外が涼しかったからか、冷房が入っておらず、最後の方は暑くなった。隣の女性二人は毛布をもらっていたけど、全く意味なかったね。
終映後は表参道へ。次の用事が外苑前であるので、その前に昼飯を食べるのだ。お店は予め知りあいに教わっておいた「ル・カフェ・ベルトレ」だ。ミヤヒロビルというビルの奥にあって半地下になっている。面白いのは一部が吹き抜けになっているところ。店内はガラス張りの吹き抜けスペースの方の席と厨房の方に近いやや照明の暗い落ち着いた席の2種類に分かれている。私は落ち着いた席の方に案内された。吹き抜けスペースの方の席は女性客が多かった。こういう店のウェイターはイケメンなのかと思いきや、「がんばれ!!タブチくん!!」の「タブチくん」そっくりな人で、なんか和んだ。
ランチはコースメニューとサンドイッチメニューがある。サンドイッチも美味しそうだったのだが、ちょっと食べにくそうな気もしてコースにした。私が選んだのはA、B、Cの中からBコース。前菜、メイン、デザートにパンと飲み物が付く。Aコースだとデザートが付かず、メインも選択肢が減ってしまう。Bコースは1,900円。Aコースは確か1,600円。300円の差ならBだと判断した。前菜はスモークサーモンのマリネを選択。超定番の一品だが、これが「完璧」だったね。これぞ「スモークサーモンのマリネ」という感じだった。皿の上に薄くサーモンが敷き詰められていて、皿の上辺にはサラダが配置されている。サーモンにはバジル系のソースがちょっとかかっていて、ディルを飾ったサワークリームも一匙分くらい中央にのせられている。写真を撮れば一発なんだけど、ちょっと憚られた。
前菜なんて序の口で、驚いたのはメインだ。「鴨肉のフォアグラ乗せ背脂包み」を頼んだのだが、これが絶品だった。皿の周りにはサラダが配されていて、中央に「おはぎ」くらいの大きさの本体があり、その周りにマッシュポテトが敷かれている。本体は、鴨肉の塊の上にフォアグラをのせ、さらにその上にキノコをのせて背脂で包んである。ナイフを入れると鴨肉はレアなのに結構固い。切るのにちょっと苦労するのだが、口に入れると別に固くない。これが不思議だった。一口大に切った鴨肉の上にフォアグラとキノコをのせてフォークでさし、これにナイフでマッシュポテトを擦り付けて食べるとなんと美味しいことか(口の中に味が蘇ってくる)。1,900円のランチでこんなものが食べられるのかと恐ろしくなった。おそるべし「ル・カフェ・ベルトレ」。おそるべし青山。
デザートは初めてなので盛り合わせにした。出てきたのは、バナナのムースとバニラアイスとゴルゴンゾーラのチーズケーキ。バナナのムースはわざと粗目にしてあるところがいい。バニラアイスは普通だが、ソース部分にエスプレッソがけのナッツが散らしてあって、それがいいアクセントになっている。極め付けはゴルゴンゾーラのチーズケーキ。こんなの初めて食べた。私はチーズが好きなので、これは嬉しかった。
付け合わせのバゲットも、ちゃんと温めてあってパリッとしてて文句なし。アイスコーヒーも普通に美味しかった。実は前日に「オ・プレチェネッラ」で昼を食べたのだが、「オ・プレチェネッラ」よりも遥かにレベルが高い。それでいて店の雰囲気もそれほど堅苦しくもないしね。ほとんど文句はないのだが、あえて言えば、メインのサラダの配し方がちょっと無造作である点と、ナプキンが紙だったところかな。それでもそんなのそれほど大したことじゃないし、全般的には非常に素晴らしいお店だった。紹介してくれた知り合いには感謝したい。
食べ終わって外に出ると雨は止んでいた。「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」に参加するために梅窓院祖師堂ホールへ。『志の輔らくご的こころ』という本で志の輔の体験談を読んで以来、いつか参加しようと思っていたのだ。DIDについては、項をあらためて書きます。
DID終了後、ラグビートップリーグ開幕戦(東芝vsNEC)までの間にどこかで夕飯を食べるつもりだったのだが、まだあまりお腹が空いていない。そこで、これも知り合いに教わった「ony」でおにぎりをテイクアウトした。まっすぐ国立競技場に行くにはちょっと早いのでリブロで立ち読み。「ワイナート」はボルドーの特集。ボルドーは今のところ興味がないので流し読み。『シャンパンのすべて』(山本博)なんて本も出ていた。写真とかがあんまりなくて文章ばっかりなんだよな。ほとんど辞典のようだ。買う人いるのかな。
頃合いを見て国立競技場に向かう。秩父宮の前でちょとしたサプライズ。これも別に書きます。国立競技場は結構入ってたね。両チームの会社の社員とかその家族が多かったような気もするけど。席で買っておいたおにぎりを食べた。美味しかったよ。
帰りは珍しく品川から京急で帰った。快特に乗ると上大岡まで26分で着くんだから早いよな。非常に疲れたが、充実した一日だった。インプットが多すぎて、咀嚼してアウトプットするのが大変だけどw。