シンデレラマン ★★★★☆ 109シネマズMM横浜 9/29

大恐慌時代のアメリカ。実在し、人々から“シンデレラマン”と呼ばれたボクサーの人生の断片を、カメラは寄り添うように見つめていく。家族と幸せに暮らすジミーは、前途有望な若手ボクサー。右ストレートを武器に、次期チャンピオンになれると目されていた。だが、右手を故障。勝利に見放された彼は、ライセンスを剥奪されてしまう。失業者のひとりとなり、日雇いの肉体労働に就けることすら難しい日々。困窮の中、彼が守りたかったのは愛する家族だけだった。そんなとき、かつてのマネージャーから一夜限りの試合復帰を持ちかけられる。

上映時間:144分
監督:ロン・ハワード
脚本:アキヴァ・ゴールズマン 、クリフ・ホリングワース
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ラッセル・クロウレネー・ゼルウィガーポール・ジアマッティ 、クレイグ・ビアーコ 、ブルース・マッギル

いい映画です。主演のオスカー俳優2人の演技も素晴らしかったし、特にファイトシーンは迫力満点だった。というのも調べてみたら、モハメド・アリシュガー・レイ・レナードなどを育てた名トレーナーアンジェロ・ダンディがボクシング指導にあたり、相手役はみな現役のボクサーなんだそうだ。そしてこの映画が実話をもとにしているというところが、なんと言っても物語に深みを与えている。
しかーし、私がこの映画を観ようと思ったのは他でもない、ポール・ジアマッティが出てると知ったからなのだ。彼の出番は思っていたより多かったね。主演2人を引き立て、なおかつ自分も目立っていた。ヤフーのレビューにこんなのがあった。

セコンド件マネージャー
このおじさんよかった。試合中の声援のシーン 控え室のシーン 巧い役者だなあと感心しました。

あなたの感想は実に正しい(「件」は「兼」だけどね)。もし、他にも同じような感想を持った人がいたら教えてあげたい。ポール・ジアマッティの良さは『サイドウェイ』や『アメリカン・スプレンダー』を観てこそよく分かると。