サンキュー・スモーキング ★★★★☆ TOHOシネマズ川崎

タバコ研究アカデミー所属のPRマン、ニック・ネイラーの使命は、得意の話術でタバコ業界への手厳しいバッシングをかわすこと。その巧みな論理のすり替えテクニックから「情報操作の王」と異名をとる彼の評判はすこぶる悪いが、一人息子のジョーイだけはそんな父親を尊敬していた。訴訟を未然に防ぎ、反タバコ法案を掲げる上院議員をやり込め、ハリウッドをも巻き込むあの手この手の戦略を展開するが、思わぬ落とし穴が待っていた・・・

上映時間:93分
監督:ジェイソン・ライトマン
原作:クリストファー・バックリー
脚本:ジェイソン・ライトマン
出演:アーロン・エッカートマリア・ベロ 、アダム・ブロディ 、サム・エリオットケイティ・ホームズロブ・ロウウィリアム・H・メイシーロバート・デュヴァル 、キャメロン・ブライト

最初に書いてしまうと、これはタバコの映画であってタバコの映画ではない。実際、映画中にタバコを吸うシーンは一度も出てこない。『ボウリング・フォー・コロンバイン』や『スーパーサイズ・ミー』を想像していると肩透かしを喰うだろう。別にタバコの害を糾弾する映画ではないし、ドキュメンタリーではないのだ。
シニカルで知的な会話を楽しむ映画であり、ニックとジョーイの親子関係に注目すべき映画だろう。それにしてもアーロン・エッカートは良かったねえ。はまり役だな。脇を固める俳優陣も豪華でかつ適材適所だ。『ファーゴ』以来のファンであるウィリアム・H・メイシーも良かったし、「モッズ特捜隊」も笑えたねw。
バドミントンの試合を観終わったあとで疲れていたんだけど、観ていて全然眠くならなかった。私の場合、眠くならないというのは結構ポイントが高いのでw、それだけ面白かったということだな。