門戸は開かれたが・・・

将棋のプロ公式戦で勝率7割を誇るアマチュア瀬川晶司さん(35)=横浜市、会社員=がプロ入りを希望していることに対し、日本将棋連盟は26日に開いた通常総会で、編入試験を実施することを決めた。試験方法は今後、同連盟の理事会で検討する。将棋界でプロ試験が実施されるのは、44年に故花村元司九段が五段に合格した時以来、約60年ぶりとなる。

というわけで、既報通り瀬川さんのプロ入りへの門戸は開かれた。しかし、一方で米長新会長の下記のような発言もある。

試験の実施内容は近いうちに発表する。これは特例中の特例。瀬川さんのようなルートが(制度として)設けられるかどうかは、1年間かけて検討し、来年の総会で提案したい。三段リーグ経験者にも道が開かれ、画期的なこと。

特例中の特例なんて言わないで、他の人にも門戸を開く制度を作って欲しいよな。そうでなければ、今回の瀬川さんの行動の意味が半減してしまう。今回の瀬川さんの件は閉鎖的な千駄ヶ谷村に小さな穴を穿つことになる。その小さな穴をきっかけにして色々な見直しがされることを期待したい。

「試験方法は今後、同連盟の理事会で検討する」ということだが、いずれにしてもプロ棋士の誰かと対局することになるだろう。この対局は非常に楽しみだな。ある意味タイトル戦よりも楽しみだな。