透明人間は密室に潜む(阿津川辰海)★★★☆☆ 1/28読了

透明人間による不可能犯罪計画。裁判員裁判×アイドルオタクの法廷ミステリ。録音された犯行現場の謎。クルーズ船内、イベントが進行する中での拉致監禁―。絢爛多彩、高密度。ミステリの快楽を詰め込んだ傑作集!

初読みの作家さん。4つの中編が収録されている。最初の表題作は面白かった。アイディアがいいね。2編目もまあまあだったのだが、3編目、4編目と段々トーンダウンしていってしまったのが残念だった。

なにごともなく、晴天。(吉田篤弘)★★★☆☆ 1/27読了

高架下商店街の人々と、謎の探偵。銭湯とコーヒーの湯気のむこうで、ささやかな秘密がからみ合う。新たな書き下ろしを含む完全版。

自分が読んだ吉田篤弘の本で女性が主人公なのはあまり記憶がない。本作は、主人公だけではなく、脇を固める人物たちもほとんど女性である。著者自身もあとがきで書いていたが、全体的な雰囲気は「つむじ風食堂の夜」にちょっと似ている。版型が小さいのも手に馴染むし、一話が短いので、布団の中で毎日寝しなに読んでいた。吉田篤弘らしい話でなかなか良かったね。

シャルル・ド・カザノーヴ ブリュット NV

輝きのある麦わら色、きめ細やかな泡立ち。ブリオッシュやココアビーンズ、ヴァニラにピンクグレープフルーツのアロマが重なります。フレッシュで骨格があり、トーストやオークの香りと共に余韻が広がります。メゾンの特徴が最も端的に表現されています。
セパージュ:ピノ・ノワール50%、シャルドネ30%、ムニエ20%

ウメムラにて購入。夕飯は寄せ鍋。おせちに付いてきたあご出汁を満を持して使用した。出汁が結構しっかりしていて、ポン酢を入れなくても十分だった。
ワインはウメムラの6本セットのうちの1本。やっぱりシャンパーニュはクレマンとはちょっと違いますな。美味しかった。

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Rkatsiteli Nika Dato Noah 2015

ニカ・バヒアは1972年、ジョージアトビリシで生まれました。
ワインのエチケットは自ら描いてるもので、とっても愛らしいものばかり。ワインの多くには、彼の大好きな家族の名前がつけられています。
「スキンコンタクトは何か月?」ときくと、「ぶどうに聞いて!」と返事をするニカ。この言葉と、その作り方こそが、とっても彼らしいのです。
ドイツの学校で、美術、絵画、彫刻を学んだ後、2000年に修士号を取得し、講師なども務めます。
彼のいくつかのプロジェクトや芸術作品は、ドイツ国内外で発表されています。
エチケットからも感じられるように、とてもイキイキとして自由なワイン。SO2の添加はしていません。

ノンナアンドシディにて購入。夕飯は「四季dancyu 冬のキッチン」から「油揚げと鶏挽き肉の重ね焼き」。割と上手いことできたんだけど、挽き肉への味付けで味噌が多すぎて、味が濃くなってしまった。これは次回への反省点ですな。
もう一品は緑のサヴァ缶とクリームチーズのリエット。あまり臭みはなくて、家族にも好評だった。
ワインはこれを合わせてみた。余計な手をあまり加えていないという感じのワイン。イタリアのオレンジワインとはまた違う味わい。結構タンニンがあるけど嫌な感じではない。味噌っぽい味と合うと思ったんだけど、どうだったかな。相性はまずまずだったかな。

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ル・クロ・デ・グリヨン・コート・デュ・ローヌ/ルージュ「レ・グリヨン」2018

●砂利に石灰の混じる畑からのグルナッシュ・ノワール、サンソー、クレレットを3分の1ずつ。一部をマセラシオン・カルボニック後にセメントタンクで主発酵。残りは6日間の醸しの後、木樽で発酵後そのまま8ヶ月熟成。両者をアッサンブラージュして瓶詰め。淡いルビー色、青紫蘇やプラム、ブラックペッパーの香りと強めの酸のアタックですが、ピュアでなめらかな味わいと食欲をそそられる染み渡る旨味。ポテンシャルの高さが光る逸品です。

Alcoholic Armadilloにて購入。妻が翌日休みを取ったので、木曜日だけど飲む。というか、私も月曜日からテレワークなのだ。テレワーク初日から夕食当番は私が志願した。この日の夕飯は我が家では定番の鶏もも肉の醤油・紹興酒煮。いつもネギがもっとほしいと言われるので、太いネギを2本分入れた。ただ、それでも、もっとあってもいいかもと言われてしまった。
ワインはこちら。色は薄めだが、ブルゴーニュとは違った味わいで美味しかった。ル・クロ・デ・グリヨンは他のワインも買ってあるので、そっちも楽しみだな。

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もう、聞こえない(誉田哲也)★★★☆☆ 1/15読了

一向にわからぬ被害者男性の身元、14年前の未解決殺人事件。ふたつの事件を繋げるのは、“他界した彼女”だった…。

途中で「そういう展開かぁ〜」と一瞬ガクッと来たのだが、まあ、そういう展開も悪くはなかった。ただ、シリアスな話かなと思ったら、時々ユーモアが入り、最終的にユーモア寄りになったのは納得がいかなかった。シリアスならシリアス、ユーモアならユーモアで統一して欲しかった。

アール・ペ・ペ・ロッソ・ディ・ヴァルテッリーナ 2015

ロンバルディア州からはネッビオーロ!急峻な斜面に広がる、ヴァルテッリーナ伝統の畑で栽培されています。滑らかな質感、ひんやりとした繊細な酸、そして葡萄の旨みが優しく広がります。この地ならではの繊細で優美な個性です。秋の静かな空気にそっと寄り添います。(ロンバルディア産・赤)

いのししやにて購入。季節外れの暖かい日だったが、赤が飲みたくて夕飯はビーフシチュー。それと、タコとミニトマトと水菜のサラダ。合わせたワインがこちらだが、思っていたよりも濃くなかった。ただ、色調は薄めだが、味わいはしっかり目だった。このワイン美味しかったな。こういうワイン好きだなあ。

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