北九州芸術劇場クリエイション・シリーズ イエ系 @シアターイースト

未来の施設で量産される、疑似家族の物語
劇場とアーティストが2年間タッグを組み、地域の人々や表現者との交流など時間をかけて「地域」を知る1年目を経て、2年目に劇場オリジナル作品を創作するクリエイション・シリーズ。
第2弾として、現実と虚構、モノとヒト、男性と女性、俳優と観客などあらゆる関係の境界線を疑い、踏みえ、混ぜ合わせることを試みているサンプルの松井周が北九州に滞在しながら、新作を創作します。
10名のオーディション選出メンバーとゲストキャストが集い、近未来の研修施設を舞台に繰り広げる、ある疑似家族の物語。
「家族」という関係は何を隠し、何をさらしてしまうのか?疑似家族だからこその「家族」への願いを描きます。


作・演出
松井周(サンプル)

出演
石本径代、小野彩加、椎木樹人(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)、
鈴鹿通儀、鈴木麻美(にわか劇団けだものの界隈)、高山実花、椿直美、
寺田剛史(飛ぶ劇場)、中島晴美、福永知花/
上瀧雅大、日髙啓介(FUKAIPRODUCE羽衣)

行政主導のもとで擬似家族を作って、ラーメン屋やカフェを経営していくという設定が面白い。疑似家族なので、母親よりも年上の子供がいたりもする。否応なしに家族って何なのかが問われる芝居になっている。
不思議な話だったな。やっぱり松井周の芝居が好きなんだな。ほとんどがオーディションで選ばれたという俳優陣もバラエティに富んでいてよかった。
座席指定なしの自由席なのにチケットに整理番号が付いていないのは頂けなかった。開場前に係の人に尋ねたら、「なんとなく並んでもらっての入場となる」みたいな曖昧な返事。結局、係員からの指示はなく、誰かが並びだしたから、みんなそれに続けて並ぶというグダグダのオペレーション。もうちょっと考えて欲しいね。