海のそば、かつて炭鉱で栄えたが
いまは寂れ切ってシャッター街となった地域に
生まれ育った同級生三人が、
成長し、家族とモメにモメ、
窃盗で捕まったり、自死を計ったり、
上手く立ち回って人生の罠から
逃れたりなどしつつ、東京へ出て成功したり
失敗しながら再び巡り会う、物語。三人の人生のねじれと交わりを、
<前野健太と世界は一人>が奏でる
オリジナル楽曲にのせてたっぷり描きます。
東京芸術劇場には何度も行っているが、いつもイーストかウエストで、プレイハウスは初めて。思っていたよりも客席数は少ないが、天井がとても高い。見やすくていい劇場だなと思う。
プレイハウスでも例の飴の袋ちりちり~の前説やるのかなと思ったら、しっかり平田敦子がやっていた。初めて聞いた人には受けていたようだ。舞台は、上手にマエケンバンドがいて、中央には「ソトニデテミターノ」の時と同じような回転する鉄パイプの装置。ちゃんと「ハイバイドア」も付いている。
冒頭のオネショのシーンは、先日読んだエッセイのネタが使われていた。俳優陣は、古川琴音だけ知らなかったが、あとは盤石の布陣。途中の平原テツのライザップ的なシーンは笑ったな。
話は前半までは良かったんだけど、後半が堂々巡りのようになってしまったのが残念だった。それでも、生バンドの演奏は良かったし、松たか子の歌はさすがだったね。