雪の階(奥泉光)★★★☆☆ 6/19読了

昭和十年、春。数えで二十歳、女子学習院に通う笹宮惟佐子は、遺体で見つかった親友・寿子の死の真相を追い始める。調査を頼まれた新米カメラマンの牧村千代子は、寿子の足取りを辿り、東北本線に乗り込んだ―。二人のヒロインの前に現れる、謎のドイツ人ピアニスト、革命を語る陸軍士官、裏世界の密偵。そして、疑惑に迫るたびに重なっていく不審な死。陰謀の中心はどこに?誰が寿子を殺めたのか?昭和十一年二月二十六日、銀世界の朝。惟佐子と千代子が目にした風景とは―。戦前昭和を舞台に描くミステリーロマン。

分厚くて重いうえに、なかなか進まないので、かなり難儀した。ただ、内容は面白かった。重々しい文体なんだけど、ちゃんとユーモアも散りばめられている。ラストもチャーミングだったね。

雪の階 (単行本)
雪の階 (単行本)奥泉 光

中央公論新社 2018-02-07
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