孤狼の血(柚月裕子)★★★☆☆ 9/15読了

昭和六十三年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく―。

妻が図書館で借りてきたのを借りて読んだ。ヤクザとヤクザに癒着している刑事という構造はドン・ウィンズロウの『ダ・フォース』と同じ。ベテラン刑事と新米刑事の組み合わせもよくある話。なんだけど、これが面白かった。プロローグはエピローグまで読んで、やられたと思ったね。