チェルフィッチュ「スーパープレミアムソフトWバニラリッチ」

コンビニ × バッハ × ソフトクリーム
バッハの平均律クラヴィーア曲集第一巻 全48楽章にあわせてコンビニエンスストアが描かれる。
バイト店員、店長、客、本部スーパーバイザー、そして、陳列される数千種類の商品たち。
現代日本人の <聖地> 、コンビニで繰り広げられる、チェルフィッチュによる「黙示録(アポカリプス)」?!


【作・演出】
岡田利規

【出演】
矢沢誠 足立智充 上村梓 鷲尾英彰 渕野修平 太田信吾 川粼麻里子

公演期間
2014年12月12日(金)〜2014年12月21日(日)

会場
KAAT 大スタジオ

コンビニを舞台にした「チャラチャラー」っとした芝居で、バッハの平均律クラヴィーア曲集に合わせて展開するところが面白い。
公開リハーサルで冒頭部分は観ていたので、気になるのはその続き。商品説明をする店長も面白かったし、新しく入ってきた女性バイトの「みずたに」さんの動きと顔にも笑ったなあ。他の人物たちも皆デフォルメされていて異様におかしい。英語の字幕も付いていたが、全ては訳し切れていなかったね。
コンビニに来ても何も買わない男性客が「YMCA」の振り付けをしていたり、デューク更家の動きをしてみたり、みずたにさんがバイトを辞めるときに山口百恵の引退の真似をしたみたりと、いつになくおふざけも多かった。
「地面と床」が随分重い内容だったので、今回は180度針が逆に振れたような内容だった。今後もたまにはこういうのもやってほしいね。
KAATを出て信号を渡るともうそこにコンビニがある。何だかそのコンビニが新鮮に見えたね。