ボトルネック(米澤穂信)★★☆☆☆ 8/31読了

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した…はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。

何かで話題になっていたのを記憶していて図書館で借りてみたのだが、どうも駄目だったな。パラレルワールドの設定自体は面白いと思うのだが、内容が暗すぎる。読者に結末を委ねるラストも悪くないのだが、そこに至るまでの過程がもうひとつなので、あまり功を奏しているとは言い難い。

ボトルネック (新潮文庫)

ボトルネック (新潮文庫)