宗教が往く(松尾スズキ)★★★☆☆ 1/20読了

巨大な頭と顔を持って生まれたフクスケの波乱万丈の一代記。笑いあり、恋愛あり、暴力あり、サービス精神旺盛な長編小説。松尾スズキが全力を注いだ半自叙伝(?)的大作!

やたらに長い前書きが付いていて、これが面白い(時々めんどくさくなって読み飛ばしたところもあるけど)。本文も前書きに負けず劣らず長くて面白い。エロ・グロ・暴力描写がかなりあるから駄目な人は全然駄目だろうけど。
談志の落語には時々喋っている談志本人が顔を出してしまうメタ落語めいたものがあるが、この本も同様で、前書きの最後に「これにて作者は姿を消す」と書いているのにまた最後の方で出てきてしまうのだ。私はそれが面白かったけど、これも賛否が分かれるんだろうな。

宗教が往く〈上〉 (文春文庫)

宗教が往く〈上〉 (文春文庫)

宗教が往く〈下〉 (文春文庫)

宗教が往く〈下〉 (文春文庫)