決壊 上巻(平野啓一郎)★★★☆☆ 9/9読了
2002年10月全国で犯行声明付きのバラバラ遺体が発見された。容疑者として疑われたのは、被害者の兄でエリート公務員の沢野崇だったが・・・。〈悪魔〉とは誰か?〈離脱者〉とは何か? 止まらぬ殺人の連鎖。明かされる真相。そして東京を襲ったテロの嵐!“決して赦されない罪”を通じて現代人の孤独な生を見つめる感動の大作。
読み終わってもすぐには感想なんて出てこない。それぐらい圧倒的に重い。著者の書くこの物語は決して絵空事じゃないんだよな。日々起こる悲惨な事件がそれを証明している。一枚薄い膜を捲れば、今自分が生きている社会がこんなにも恐ろしいものだったのかということに愕然とする。感想として論ずべき点はもっと他にあるのは分かっているが、この恐ろしさの前ではその思考が停止してしまう。
決壊 上巻 | |
平野 啓一郎 新潮社 2008-06-26 売り上げランキング : 1175 おすすめ平均 決壊を読んで 心の重くのしかかるが読み応えのある力作。 混乱、混乱、混乱 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
決壊 下巻 | |
平野 啓一郎 新潮社 2008-06-26 売り上げランキング : 831 おすすめ平均 まさか読みきるとは 嵐吹き荒れる Amazonで詳しく見る by G-Tools |