サーカスの息子(上)(ジョン・アーヴィング)★★★☆☆ 6/28読了

カナダで整形外科医として成功しているダルワラは、ボンベイ生まれのインド人。数年に一度故郷に戻り、サーカスの小人の血を集めている。彼のもうひとつの顔は、人気アクション映画『ダー警部』シリーズの覆面脚本家。演じるのは息子同然のジョン・Dだが、憎々しげな役柄と同一視されボンベイ中の憎悪を集めている。しかも、売春街では娼婦を殺して腹に象の絵を残すという、映画を真似た殺人事件まで起きる始末。ふたりは犯人探しに乗り出すのだが。

『オウエンのために祈りを』を読んだのが2003年だから実に5年振りということになる(正確には2004年に『ガープの世界』を読み返しているが)。アーヴィングを読むには色々と覚悟が必要になるが、それにしても5年は長すぎたか。
大概、物語世界に入り込むまでに時間がかかるのだが、本作も入り込むまでに180ページほどを要した。但し、一旦入ってしまえば長さは気にならない。とは言っても、ほとんど改行なしに字がびっしりとページを埋めているし、回想ばかりが多くてなかなか話が先に進まないので、読むのには非常に時間がかかる。
とりあえず上巻を読み終えた。双子の片割れが登場して、ここから面白くなりそうだな。

サーカスの息子〈上〉 (John Irving collection 1989-1998)
サーカスの息子〈上〉 (John Irving collection 1989-1998)John Irving 岸本 佐知子

新潮社 1999-10
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おすすめ平均 star
starサーカスの息子であるということ
star私は「ガープ」よりも好き
star若干毛色が違う

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