不祥事を予見していたかのような

ラグビーの関東大学リーグは4日、日立市民運動公園陸上競技場などで行われ、リーグ戦グループで関東学院大の3年連続11度目の優勝が事実上決まった。
 関東学院大大東大を21−10で退けて6戦全勝、東海大は法大に51−12で快勝して5勝1敗となった。24日の最終戦関東学院大が敗れて東海大が勝つと両校が並ぶが、直接対決で勝っている関東学院大が上位となる。ただし、関東学院大が最終戦を棄権した場合は規定で東海大が上回る。

これは11月4日の記事。注目は最終行。「棄権するわけないがな」と思っていた。この時は。

関東学院大ラグビー部員2人が大麻取締法違反で逮捕された事件で、同大は9日午前に記者会見し、同部の春口広監督は「ラグビー愛する人々、関係者に悲しい思いをさせてしまった。責任を痛感している。申し訳ありません」などと謝罪した。一方、全国大学選手権など今後の公式戦は辞退せず、引き続き出場する方針を明らかにした。同監督は辞任はしないが、競技の指導現場からは無期限で離れ、当面生活面の指導に専念する。
 春口監督は「今回は2人の部員の個人の問題で、他の部員に罪はない」と、今後の公式戦出場を辞退しない理由を説明。自身の進退については「監督責任を強く感じており、グラウンドでの指揮は無期限に行わない」と語った。会見に同席した同大の内藤幸穂理事長は「関東ラグビー協会に報告をし、その結果を待つ」と話した。

そしてこれが11月9日の記事。関東学院大ラグビー部員2人が前代未聞の不祥事を起こしたが、公式戦は辞退しないと発表した。

ラグビーの全国大学選手権で6度の優勝を誇る関東学院大が、部員の大麻取締法違反の現行犯逮捕で9日夜、今季の残り試合への出場自粛を発表した。春口監督も3カ月間の活動停止処分。
 関東学院大はリーグ戦グループで6戦全勝し、3年連続11度目の優勝が事実上決まっていた。しかし残る最終戦を棄権し、優勝が正式決定しても返上する。
 関東学院大は同日午前の会見で、リーグ戦の残り試合と全国大学選手権への出場をいち早く表明した。しかし、管轄する関東協会から試合出場の自粛を求められ、受け入れざるを得なかった。早大と並ぶ大学ラグビーの雄は判断の甘さゆえに、自ら厳しい状況に追い込まれた。

そしてこれが最新の記事。結局、今季の残り試合への出場自粛を発表し、リーグ戦の優勝は幻と消えた。この一連の騒動を見ていると、最初の記事の「ただし、関東学院大が最終戦を棄権した場合は規定で東海大が上回る」という文章が今回の事件を予見していたかのように読めてくる。まあ、そういうことはないんだろうけど。
関東学院の試合は、これからチェックしようと思っていたのに。もう今季は観られなくなってしまった。4年生はさぞかし無念だろうな。