ドニ・モルテ・ブルゴーニュ・ルージュ・ノーブル・スシェ 2004

完璧なまでの収量制限を行い、収穫をギリギリまで遅らせることで、どんなヴィンテージであろうと極めて健全で完熟したぶどうを作ってきたドニ・モルテさん。ワインはどのキュヴェもとても濃厚な色合いで、時として「黒い」と評されるほどの深い色をしています。
それでいて味わいは果実味一辺倒にならず、エレガントで繊細な風味をかもし出しているのですから、初めてドニ・モルテさんのワインを飲む時には色合いの濃さとエレガントな味とのギャップに驚かされますよ。
今回はドニ・モルテさんの遺作となる2004年ヴィンテージ、ブルゴーニュ・ルージュです。「遺作のヴィンテージならとっておきたい」という気持ちもありますが、ブルゴーニュ・ルージュは今がまさに飲み頃。特別なワインですから美味しいうちにお召し上がりいただいて、ドニ・モルテさんに想いを馳せていただければと思います。

イーエックスワインにて購入。随分飲むのが後回しになってしまった。上にもある通り色は結構濃い目。湿った枯葉と黒系の果実の香りがする。あまり華やかな香りではないね。味わいは「新ブルゴーニュ」のワインに比べるとクラシカルな感じ。酸とタンニンのバランスがいいので飲みやすい。ただ、小さくまとまっていて、あまり柄の大きなワインではない。まあブルゴーニュ・ルージュだからこんなもんだと思うけど。