ドラマ「ぼくの魔法使い」の監督・水田伸生×脚本・宮藤官九郎が仕掛ける、超ハイテンション・コメディ。阿部サダヲ演じる公彦は「舞妓さんが好き」で「内藤に負けたくない!」一心で、とんでもない“偉業”を次から次へと成し遂げていく。とにかく展開が早く、まばたきしているヒマすらないので注意!公彦にフラれた腹いせで、舞妓になってしまう柴咲コウは涼やかで凛とした舞妓姿を披露。それに対し、小出早織はかわいらしく、はんなりとした舞妓に扮し、あでやかな競演で楽しませてくれる。また主人公以上に変わり身が早く、とんでもない男・内藤を、堤真一がイキイキと演じている。出場は少ないが、本作が遺作となった植木等の粋人ぶりも印象深い。
上映時間:120分
監督:水田伸生
脚本:宮藤官九郎
出演:阿部サダヲ 、堤真一 、柴咲コウ 、小出早織 、京野ことみ 、酒井若菜 、キムラ緑子 、大倉孝二 、生瀬勝久 、山田孝之 、須賀健太 、Mr.オクレ 、日村勇紀 、北村一輝 、植木等 、木場勝己 、真矢みき 、吉行和子 、伊東四朗
何より、小出早織が可愛かったのに驚いてしまった。「帰ってきた時効警察」の真加出役はちっとも可愛くなかったのに今回の舞妓の駒子役は実に可愛かった。
もちろん阿部サダヲのテンションの高さには大笑いさせてもらったし、堤真一の弾け振りも良かった。また、生瀬勝久と伊東四朗が渋くかつおもろく脇を固めていて楽しめた。
植木等が出てきた時には、思わず心の中で「あっ」と思ってしまった。この映画が遺作でいいのかという疑問もあるが、なかなかいいシーンだったので良かったのかもしれない。
『ゾディアック』はガラガラだったけど、こちらはほぼ満員だったね。