ラッパ屋第33回公演 妻の家族 紀伊国屋ホール

脚本・演出:鈴木聡
出演:木村靖司/おかやまはじめ/福本伸一/弘中麻紀/岩橋道子/三鴨絵里子/俵木藤汰/大草理乙子/宇納佑/熊川隆一/岩本淳/中野順一

ラッパ屋の芝居を観るのは久し振り。ラッパ屋のサイトの上演記録を見てみると、1997年の第25回公演『エアポート97』を観たのが最初で、その後は第26回『凄い金魚』、第27回『阿呆浪士』、第28回『中年ロミオ』、第29回『ヒゲとボイン』まで観て、そこでぷっつり途絶えた。『ヒゲとボイン』が2000年だから、実に7年振りということになる。


観たのは14時の回で席は後ろから2列目。紀伊国屋ホールは初めてだったが、相当年季入ってるね。セットは古い民家で、中庭に池がある。まあ、この池で色々あるわけだ。面倒なので筋の紹介は省くが、ラッパ屋らしい笑えて泣けるファミリー・コメディだった。『凄い金魚』とちょっと似ているところがあるね。お通夜があるところとか、池とか。今までは『凄い金魚』が一番好きだったんだけど、今回の『妻の家族』は『凄い金魚』よりも面白かった。だけど芝居でお通夜を使うのはずるいからもう止めて欲しい。


7年振りに観たけど、おかしいくらいみんな変わっていなかった。木村靖司はまくし立てるところでセリフが回っていなかった。2回くらいそういうところがあって笑いそうになってしまった。それから私は俵木藤汰の開き直る芝居というか逆ギレする芝居が好きなんだが、今回もそういうシーンがあって堪能できた。岩本淳の馬鹿っぷりも全く変わっていなかった。中野順一朗は知らなかったのだが、2005年に入団では知っているわけがない。それからサイトで劇団員の紹介ページを見ていて、義若泰祐が亡くなっていたことを知った。いつもちょっと強面の不思議な役をやっていていい味出してたのにな。44歳だなんて、ちょっとショックだった。


鈴木聡の今後の予定として、ミュージカル2本と芝居1本があるが、パルコプロデュースの『魔法の万年筆』が面白そうなんだよな。出演は、稲垣吾郎西牟田恵、三鴨絵里子、久世星佳、山崎 一、阿南健治小林隆河原雅彦。ラッパ屋からは三鴨絵里子が出演だ。チケットが取れるといいんだけど。