クロード・デュガ・ジュヴレ・シャンベルタン 2003

1977年に父、モーリスの跡を継ぎ、このドメーヌでワイン造りを始めたクロードは、デュガ家の5代目にあたる。
ドメーヌはジュブレ・シャンベルタン村の高台に位置している。「ル・セリエ・デ・ディム」と呼ばれるその建物は、13世紀に建てられたものである。当時税として納められた麦などを貯蔵していたもので、現在はカーヴとして使用されている。
世界的にも評価が高く、この造り手のワインの入手は困難を極める。

妻が手のかかる牛すじ肉の煮込みを作ってくれたので、それに応えるべくクロード・デュガを開けた。抜栓直後に一口飲んだら香りがあまりしなかったのと、澱が少し見えたので、デキャンタージュした。香りはやや開いたが、それでも弱い。色は普通かな。口に含んだ瞬間にスルッと中に入っていく滑らかさがあるが、飲み干すときにタンニンが感じられる。名のある造り手らしく柄の大きなワインだなという感じがした。タンニンはきつすぎない絶妙の案配だったが、最後の方はちょっと気になったかな。最後まで香りが弱かったのが残念だった。
記録を見ると昨年の11月にアルマン・ルソーのジュヴレ・シャンベルタン 2003を飲んでいる。もう味は覚えていないのだが、その時のコメントからするとアルマン・ルソーの方がやや上だったようだ。


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