ラ・クアルタ・ビニコーラ ミラメ ブリュット カヴァ セレクシオンNV

フレッシュなグレープフルーツや白い花、柑橘の蜜のニュアンスがやさしく漂います。
ジューシーな果実味に、キリリとしたニュアンスがメリハリのある印象で心地よく感じられる味わいは、飲み飽きない魅力的な美味しさです。

夕飯は白身魚のフライ。タルタルソースと中濃ソースで頂く。家族で何が中濃で何がウスターかという話になったが、私はアジフライと焼きそばはウスターで、あとは大体中濃かなあ。ちなみに目玉焼きは醤油でもソースでもなく塩・胡椒です。
ワインはタカムラワインハウスのこちら。柑橘系で酸味バッチリ。深みはないけど、夏場はこういうスッキリ系はいいね。

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VINI VITI VINCI SAUVIGNON BLANC 2018

ドメーヌ名は、有名なシーザーの言葉「Veni vidi vici 来た、見た、勝った」 をもじったもの。
当主ニコラ・ヴォーティエはトロワにあるヴァン・ナチュールの聖地といわれる、“Aux Crieurs de Vin”という専門店・兼ワインバーで 15 年にわたりカヴィストとして働いてきました。
そこで培った知識と経験、そして各地の自然派の造り手たちと親密なネットワーク、この全てを最大限に利用して彼はマイクロ・ネゴシヤンとして活躍し人気を博しています。
ブドウの購入先は、シャブリ、アヴァロン、ヴェズレの有機栽培の造り手や、長年誠実な栽培をしてきた老人の栽培家などから。自然酵母による発酵。SO2は使用せず。

24時間かけてデブルバージュ。1/3は228lの木樽、2/3はタンクで澱とともに熟 成、収穫翌年の夏にバトナージュ。生き生きとした、フレッシュなアロマに富む。丸みを帯びた柔らかい口当たり、繊細で生き生きとした味わい。

夕飯は茹で鶏のカルパッチョ風。タレはトマト、アボカド、ミックスビーンズをオリーブオイル、ワインビネガー、レモン汁、塩、黒胡椒で和えたもの。さっぱりしていて美味しかった。
ワインはウィルトスでまとめて買ったうちの1本。ソーヴィニヨン・ブランでさっぱりとなんて思っていたら、これがものすごく味が濃い。ソーヴィニヨン・ブランでこんなに濃いの初めて飲んだ。ものすごいミネラル感で、これはこれでとても美味しかった。

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イブ・ボワイエ=マルトノ ACブルゴーニュ・ルージュ 2018

イブ・ボワイエ=マルトノ・・と言えば、ムルソーペリエール、ジュヌブリエール、シャルムの1級を持つ白の作り手、からムルソーの畑で収穫されたピノ・ノワールからのブルゴーニュ/ルージュ。野生のベリー系の風味を特徴とする素朴なスタイルを持ちます。

夕飯は「鶏もも肉のディアボラ風:mondo」と「きゅうりのピリ辛ポン酢漬け:コウケンテツ」。鶏もも肉の方はニンニクをちょっと焦がしてしまったが、まずまず美味しくできた。きゅうりの方は汁を何度も温めて掛けるという手順が面倒なのだが、ちゃんとやったら美味しくできた。たくさん作ったので残ると思ったら、全部食べてしまった。
ワインはあるあるBOXからの1本。折り目正しいブルゴーニュ・ルージュという感じで美味しかった。やっぱり、よって立つところはここだよなと思う。

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ジョセップ・マサックス レッソ・ブラン

何がスゴイかって、この880円(税別)の極旨白ワインが、2013年に続き2015年ヴィンテージも、あの米有名評価誌[ワイン&スピリッツ・マガジン]で【10ドル以下ベスト・ワイン】に輝いちゃったんです!!
さらに、米主要紙[シカゴ・トリビューン]の【15ドル以下の素晴らしい白。ベスト・バリューを求めて珍しい品種をピックアップ】特集でもこの白の2010年が取り上げられ!!、
『この価格では驚くべき、スゴいワイン!!素晴らしい香り、舌の上でのクリスプ。魚料理と共に。』と絶賛されました!!

夕飯はカジキマグロのナンプラーソテーとキムチキュウリ。カジキマグロはオリジナルレシピではフリルレタスはないのだが、残っていたので追加した。レモン汁ではなく本当のレモンを使ったので美味しかった。キムチキュウリは、本当はタコを入れようと思っていたのに、なぜかタコが売り切れで、仕方なくタコなし。ちょっと残念でした。
ワインは京橋ワインで購入したスペインワイン。ちょうど明日からブエルタ・ア・エスパーニャも開幕する。安いんだけど、なかなか美味しかったね。ブエルタには新城も出るので頑張って欲しいね。

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スクリーンが待っている(西川美和)★★★☆☆ 8/12読了

ああ、世界は奇跡に満ちていたんだな。

「ニヤニヤ、クスクス。これ、立派な映画作りの教則本です」役所広司
「ため息がでるほど、画には映らない想いがつまってる」仲野太賀
一貫してオリジナル作品に拘ってきた著者が、初めて小説をもとにした作品のメガホンを取った。原案は、佐木隆三氏の『身分帳』。13年という最後の刑期を終えた元殺人犯の人生を描き、舞台を昭和から現代に移して脚本化。『身分帳』との出合い、脚本執筆のために潜り込んだ婚活パーティ、一か八かの撮影現場、コロナによる編集作業の休止など、映画の制作過程の出来事が時にユーモラスに、時にアイロニカルに描かれる。
『すばらしき世界』は、2021年2月11日に公開。主演の役所広司さんはじめ、仲野太賀さん、長澤まさみさんなど豪華キャスト。2020年9月に行われたトロント国際映画祭への正式出品など既に注目を集めている。

本書では主に『すばらしき世界』の制作過程が綴られている。これが結構たっぷりな分量なので読み応えがある。私は映画を観ていたからいいが、観ていない人が読むとちょっと分かりづらいかもしれない。でも、これを読んだら映画を観たくなるだろうな。私ももう一度観たくなった。巻末の「蕎麦屋ケンちゃん失踪事件」という短編が思いの外面白くて得した気分だった。

僕が死んだあの森(ピエール・ルメートル)★★★☆☆ 8/9読了

母とともに小さな村に暮らす十二歳の少年アントワーヌは、隣家の六歳の男の子を殺した。森の中にアントワーヌが作ったツリーハウスの下で。殺すつもりなんてなかった。いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまったことと、心の中に積み重なってきた孤独と失望とが、一瞬の激情になっただけだった。でも幼い子供は死んでしまった。
死体を隠して家に戻ったアントワーヌ。だが子供の失踪に村は揺れる。警察もメディアもやってくる。やがてあの森の捜索がはじまるだろう。そしてアントワーヌは気づいた。いつも身につけていた腕時計がなくなっていることに。もしあれが死体とともに見つかってしまったら……。
じわりじわりとアントワーヌに恐怖が迫る。十二歳の利発な少年による完全犯罪は成るのか? 殺人の朝から、村に嵐がやってくるまでの三日間――その代償がアントワーヌの人生を狂わせる。『その女アレックス』『監禁面接』などのミステリーで世界的人気を誇り、フランス最大の文学賞ゴンクール賞を受賞した鬼才が、罪と罰と恐怖で一人の少年を追いつめる。先読み不可能、鋭すぎる筆致で描く犯罪文学の傑作。

ピエール・ルメートルは、『その女アレックス』『監禁面接』に次いで3冊目。今作は前2作のようなどんでん返しやエキセントリックさはないが、心理サスペンスでじわじわ来る。派手さはないが実に上手い。ラストも決まっていた。原題を直訳すると「3日と1つの人生」になるらしい。そのまま直訳のタイトルの方が良かったんじゃないかな。

ダニエーレ ポルティナーリ・タイ ロッソ 2015

ダニエーレはそれまでは栽培していたブドウをすべて売却していたがビアンカーラのアンジョリーノと知り合い、彼に触発されて2007年から一部のブドウを 使い、自らワインを醸造し始めた。コッリ ベーリチ地区、標高200mに石灰岩を含む粘土質の4ヘクタールの畑を持つ。2007年に植えられた畑から収穫されたブドウで造られたワイン。

夕飯は鉄板焼。夏に一度はやりたくなる。ただ、ホットプレートの温まりが弱くなっている。寿命を迎えつつあるのかもしれない。今回、霜降り和牛のスティックステーキを買った。切れているので鉄板焼に向いている。霜降り和牛なんてなかなか食べないので美味しかったんだけど、結構な脂なので、たくさんは食べられないな。
ワインはPeròで購入したこちら。素直に美味しいワインだった。やっぱり焼き肉には赤ワインのタンニンが合うね。

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