小川洋子のつくり方(小川洋子)★★★☆☆ 12/7読了

世界に認められる小川洋子の文学はどのようにつくられてきたか――全米図書賞、ブッカー賞国際部門など世界的に権威のある賞の最終候補に軒並み上がる小川洋子の文学。
海外での小川文学の受容のされ方から、デビューから三十年以上にわたる創作の秘密と、その全貌を紹介する。
また、巻頭には昨年8月にニューヨーク・タイムズ誌に掲載されたエッセイ、ヒロシマナガサキ、オリンピックなど今の日本にとって重要なテーマを名文で描いた「死者の声を運ぶ小舟」を原文+英語訳で収録する。

示唆に富む話が多かった。巻末の全解説も労作だ。よく考えると、ちゃんと小川洋子を読み始めたのは『博士の愛した数式』からだったので、今後はそれ以前の小説も読んでみたい。