ドライブ・マイ・カー ★★★☆☆ TOHOシネマズ上大岡

村上春樹の短編小説を原作に描くヒューマンドラマ。妻を失い喪失感を抱えながら生きる主人公が、ある女性との出会いをきっかけに新たな一歩を踏み出す。『寝ても覚めても』などの濱口竜介が監督と脚本を手掛け、『きのう何食べた?』シリーズなどの西島秀俊が主人公、歌手で『21世紀の女の子』などで女優としても活動する三浦透子がヒロインを演じ、『運命じゃない人』などの霧島れいかや、『さんかく窓の外側は夜』などの岡田将生らが共演する。

監督:濱口竜介
原作:村上春樹
脚本:濱口竜介、大江崇允
出演:西島秀俊三浦透子霧島れいか岡田将生、パク・ユリム、ジン・デヨン、他

村上春樹原作の映画や舞台は観ないようにしているのだが今回は例外。映画の出来がかなり良さそうだと思ったのと、あまり原作を覚えていなかったということもある。期待に違わぬ作品でした。3時間という長尺だが、飽きるということはなく、物語にどっぷり浸ることができた。さすがに姿勢は頻繁に変えたけど。日本人の主要人物4人ももちろん良かったけど、演劇祭のドラマトゥルクを演じたジン・デヨンという俳優がとても良かったね。
本作は、『ドライブ・マイ・カー』の他に、同作が収められている短編小説集『女のいない男たち』収録の『シェエラザード』『木野』も映画のモチーフとなっているとのことだったので、家に帰ってからこの3作を読み返した。小説を読み返してから映画のことを思い出すと、脚本が実によく出来ていることが分かる。カンヌで脚本賞をとっただけのことはあるね。
久しぶりの外出、久しぶりの映画館だったけど、観に行った甲斐はあったね。

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