まずは、ミシュランのビブグルマン獲得おめでとうございます。まあ、私にとっては、とっくに三つ星ですけどね。
店への階段を降りていくと、日曜日の18時にしては席がかなり埋まっている。何事かと思ったら、団体のお客さんだったようだ。
泡を飲みながらメニューを眺めるが、何を食べるかは事前にある程度考えてある。行く前の、何を食べようか考えている時間も楽しいんだよな。
突き出しは鰤と柿と蕪。柿っていうのがなかなかいいね。これとは別に蕪のクリーム煮みたいなのも出しているので尋ねたら、鰤を注文した人にはこちらを出しているとのこと。素晴らし配慮ですな。
最初の料理は「ど田舎風お肉のパテ」。ずっと前からメニューにあるのに今まで頼んだことがなかったので、今日こそ食べようと思っていた。もっと崩した感じなのかなと想像していたのだが、どっこい端正なパテだった。付け合せがピクルスじゃなくて漬物なのもなかなか。しっかりとしたパテで美味しかった。
次は「炭火で焼いたカマスとちぢみほうれん草 ドライトマトとアンチョビソース」。FBでアップされていて食べたいと思っていた。カマスはもちろん温かいんだけど、ほうれん草は冷たい。個人的にはほうれん草も温かいほうがよかったな。
次は「鱈の白子のオニオングラタンスープ」。以前に白子の茶碗蒸しは食べたので、今回はこちらを。これは美味しかったなあ。白いんげん豆を入れて、カスレ風っていうのもいいんじゃないかなとちょっと思った。
メインは「本土鹿の炭火焼きと香ばしい木の子 山ぶどうのソース」。本当は牛肉とかにも行きたいのだが、一人で食べるにはちょっと高いので自重。この料理は前にも食べたことがあるが、それでもやっぱり美味しい。キノコを炒めるときに上から蓋を押し付けているので、古市さんに質問したら、やはり水分を飛ばすためにそうしているとのことだった。
鹿に合わせた赤の最初はカーゼ・コリーニ。これはもう単体で素晴らしい。次がアマローネ。山ぶどうのソースにはアマローネの甘さがよく合っていた。
締めは「アマトリチャーナ風トマト 玉葱 豚肉のパスタ 目玉焼きのっけ」のハーフ。ゴルゴンゾーラのニョッキと迷ったのだが、FBでアップされていたのが美味しそうだったのでこちらにした。これは抜群に美味しかったね。
ドルチェはプリンにした。食後酒は「ラムJ.M X.O」。これはアルコール度数が高い。もう1杯は先日mondoでも飲んだギリシャのワイン。せっかくなので、またメイガンマの「Vermut rosso」を加えてもらった。
いつもなら最後はエスプレッソだが、新たにオンリストされた「しじみのお出汁」を。これはしみじみ美味しかった。
前回飲みすぎたので、メインの前にあとは「メインで2杯、パスタで1杯、ドルチェで1杯にして下さい」と言ったのだが、ちょこちょこ追加で出してくれちゃうんだよな。それがまた嬉しかったりするんだけど。
肉系を2皿、魚系を2皿、パスタのハーフにドルチェとフルに楽しみました。ワインもたくさん飲んだし、しじみのお出汁で締めて、faloを十全に楽しみ尽くした感じ。
ただ、最初に頼んでおいた七味を受け取り忘れてしまったのが痛恨。まあ、七味はまた次回ということで。